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青花匠日記

品質管理

 毎日、事務所の皆さんが、窯上りした製品を細かい部分まで念入りにチェックされます。その選別基準が工程別に分けられて、さらにその中で該当するものに落とされます。例えば原料では(陶土鉄粉・釉薬鉄粉・生キズ)。成形では(Pホール・ふくれ・底おち・ねぶり・ゆがみ)などがあります。この他、絵付・焼成工程・焼成技術・窯出しのジャンルに分けられているのです。

弊窯のワースト3を上げると、まず1位が鉄粉(てっぷん)で2位が釉はげ(ゆうはげ)、3位がPホール(ピンホール)の順となります。鉄粉はもともと陶石原料に入ってるもので、これを陶土屋さんが脱鉄機で除去されます。しかし、メーカーに届けられた後の工程で、ホコリやゴミなど目に見えない小さな鉄分が何らかの原因で混入する場合があります。これはとても小さく判りづらいものばかりです。あと釉はげは、主に素焼粉がよく掃わけていない部分や、素焼時に油類が付着したり、または、くしゃみなどによる唾液が飛んだりした部分に、釉薬が定着しないで弾くものを呼びます。Pホールは、生地の中に空気が混入していた部分が、焼成時に膨張して釉薬ごとが弾け、小さな穴が発生したものを言います。

また以前に、酸化炎と還元炎の二つの焚き方があるとご紹介したことがあります。酸化炎は酸素を入れて焚き、還元炎はその逆にあたります。下記の画像がその違いです。きれいな青が出ているのが還元炎です。酸化炎の方は呉須の色が黒ずんで、釉薬の発色が淡い白から、黄ばんだ色になってます。これを業界用語で“黒み”と呼びます。焼成はコンピュータでしっかり管理されていますが、それでもまれに、このようなものが焼きあがることがあります。(2007/1/26)

●正常な『還元炎』で焼き上がったもの

●うちでは絶対に焼いてはいけない『酸化炎』で焼き上がったものです。上と比較してみると、呉須と釉薬の発色の違いがお判りになられるかと思います。

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