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青花匠日記
江戸切子の門脇さん
東京下町の江東区で、江戸の技術を今も受け継ぐ江戸切子を守る、「門脇硝子加工所」さんを訪問してきました。
ガラス細工自体は非常に古くから日本にも輸入されていましたが、日本独自のガラス・カット技術が確立されるのは江戸時代末期だそうです。
一方、薩摩切子は江戸末期から明治初期に生産されていますが、明治維新から南北戦争の影響で明治初期に一時途絶えたといわれています。
その際に、薩摩切子の技術者が東京に移り住んで、江戸切子にも着色硝子を使う手法を伝え、現在の色鮮やかなガラスに進化したと教わりました。
社長の門脇健二さんは、下請け仕事自体が減少してきた中で、積極的な百貨店催事の参加や、それまで無かった自前のお店を作られたのです。
何とか江戸切子を絶やさないようにとの強い思いは、我々有田焼業界とまったく一緒であることを知りました。その想いは、二代目の裕二さんに、しっかりと受け継がれているようでした。
もっと若い人達に良さを知ってもらいたい、使ってもらいたいとの思いから、コロプラ加盟店に手を上げられたそうです。
いつかガラスならではのフォルムや、カット技術をいかしたコラボ商品が実現する日も、そう遠くないと思います。(2010/6/5)
●こちらは加工所入り口。
●店舗入り口
●いろいろな色がありますが、個人的に赤が好きです。
●加工工程はやきものと比較しても大変な手間暇がかかります。その作業を見られた方は、価格も納得されることでしょう。