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青花匠日記
後世に残る作品
先月、いつもお世話になっている九州電気保安協会様より、大型陶板の注文を賜りました。陶板の素生地と最後の施工は岩尾磁器工業株式会社に依頼。書体の文字は当主夫妻の姪にあたる方にお願いされました。その毛筆サンプルを基に、絵描き座チームリーダー下平が寸分狂わず素焼に描き、線描きされた文字の中を溝上がダミ(塗る作業)を施しました。
そして、釉薬がけを川口と私で担当。最終工程の窯積みも山本と一緒に行いました。窯の扉を閉める間際に手を合わせて最後は神頼み。いつもの二倍の冷却期間をとり、慎重に窯出し。無事に取れたのを確認しながらも、最善の注意をはらって新聞紙と毛布に包み込み、さらに自然冷却を実行。翌朝取り出すと、その完璧までの出来栄えに当主夫妻をはじめスタッフ一同、喜びを分かち合いました。
その陶板を岩尾磁器さんに手渡し、施工をお願いして無事納品。たくさんの職人さん達の愛情を込めた陶板は、多くの方に見つめられ、永遠に光輝き続けることでしょう。(2008/8/2)
●焼きたての陶板。左下の名刺を参考に大きさを感じてください。ちなみに縦360㎜×横460㎜です。
●書体の作者。笑顔が素敵な美人です。
●ご両親と一緒に記念写真。一番喜んでいるのはお父さんとお母さんですね(笑)