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青花匠日記
源氏物語千年紀~紫のゆかり、ふたたび~(明石の君)
昨日、ドマーニ福岡さんで開催される「インテリア空間と伝統美~源氏物語」の展示会初日ということもあり、終日店内に立っていました。またその様子は後日紹介することにして、残り4枚目のオリジナル作品をご覧下さい。(2008/7/13)
●作者コメント
光源氏が特に愛してやまなかった4人の姫君を題材として四季折々の中で表現。それぞれ描かれた花は個々の性格や生き方からとらえてみました。雅あふれる平安時代を華やかで優しく、時に強く悲しく生きぬいた様子を繊細なタッチに表し、背景の流れるような12本のラインは美しい女性の黒髪を十二単のイメージで重ねました。
●冬 明石の君(あかしのきみ)
源氏の明石時代の愛人で、娘(のちに明石の中宮)が生まれることをきっかけに、後に紫の上、花散里に次ぐ地位を得る。明石の君は京の姫君に劣らないほどの教育をほどこされ、厳しく育てられた。やがて父の入道の手引きで逢瀬を重ね、源氏が帰京してのちに女児(明石の姫君)を出産。六条院では冬の町の主となり、桐壷女御となった娘の後見に全力を尽くす。源氏の政治権力と明石の御方の裁量、そして第一皇子を産んだことにより、晴れて明石の姫君は中宮になる。性格は生真面目で我慢強い。皇女にも劣らない美しさと気品を備え、和歌や音楽にも洗練された趣味を持ち、特に琴や琵琶の名手でもあった。
○キーワード
教養・自己愛・富貴・自尊心
○イメージフラワー
シンビジユウム(飾らない美)