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青花匠日記

源氏物語千年紀~紫のゆかり、ふたたび~(秋好中宮)

ドマーニ福岡さんで今日から開催の「インテリア空間と伝統美~源氏物語」に出品している、オリジナル作品をご紹介していますが、今日は三枚目。秋の季節を代表する「秋好中宮」をイメージした皿をご覧下さい。(2008/7/12)

●作者コメント

光源氏が特に愛してやまなかった4人の姫君を題材として四季折々の中で表現。それぞれ描かれた花は個々の性格や生き方からとらえてみました。雅あふれる平安時代を華やかで優しく、時に強く悲しく生きぬいた様子を繊細なタッチに表し、背景の流れるような12本のラインは美しい女性の黒髪を十二単のイメージで重ねました。

●秋 秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)

六条御息所の一人娘。父の前坊が亡くなった後、母と共に内裏を去り、六条の邸宅にて育った。源氏が斎宮に言い寄る口実に「あなたは春と秋のどちらがお好きか」と尋ねる場面で、彼女が秋だと答えた事から、後世の読者に秋好中宮という通称をつけられた。ここから案を得た源氏は秋好のために、秋の風物を配した西南の町の里郷(里下がり時の邸)として用意した。秋好は子を持たなかったが、源氏の強い後押しのおかげで中宮に立后。年下の冷泉帝とは、絵画という共通の趣味を通じて平穏な夫婦関係であった。

○キーワード

 優雅・華麗・純粋・威厳

○イメージフラワー

 百合(愛慕の美)

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 しん窯青花 当主 梶原茂弘


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