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青花匠日記
源氏物語千年紀~紫のゆかり、ふたたび~(花散里)
昨日は春 紫の上(むらさきのうえ)をイメージした作品をご紹介いたしました。今日は夏 花散里(はなちるさと)の作品です。イベントならびに現物の確認は明日から始まるドマーニ福岡さんへ皆様どうぞお越し下さい。
●作者コメント
光源氏が特に愛してやまなかった4人の姫君を題材として四季折々の中で表現。それぞれ描かれた花は個々の性格や生き方からとらえてみました。雅あふれる平安時代を華やかで優しく、時に強く悲しく生きぬいた様子を繊細なタッチに表し、背景の流れるような12本のラインは美しい女性の黒髪を十二単のイメージで重ねました。
●夏 花散里(はなちるさと)
源氏の妻の一人。源氏の父桐壷帝の麗景殿女御(れいげんでんにょご)を姉に持ち、源氏とは若い頃から関係があったと見られ、その出自の高さと趣味のよさと気配り上手で面倒見のよい性格から、源氏の妻の中では紫の上につぐ立場となる。ただ温和な性格ではあるが、容姿に難のある女性として描かれている。初め新造の二条東院の西の対に迎えられ、六条院造営後は夏の主となる。源氏とは早くから夫婦の営みは途絶えていたが、家庭的で信頼の置ける人柄を見込まれて夕霧と玉鬘の母代わりとなる。
○キーワード
気配り・温和・信頼・家庭的
○イメージフラワー
チューリップ(博愛の美)