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青花匠日記
天草陶石視察その1
12日(木)~13日(金)にかけてやきものの主原料である、熊本天草陶石の視察研修に参加してきました。当主も会員である有田ニューセラミックス研究会の企画で、有田を代表する錚々たるメンバーの方達と一緒にお世話になりました。長崎口之津港からフェリーでバスごと乗車。約30分で天草鬼池港に上陸。早速、木山陶石さんを視察。それまでビデオや話での情報しか知らない私は、その現場に足を踏み入れた途端、絶句状態。陶石となる鉱脈を探り当てるまで数年かけ、それでも出ない事もありえる事実。落石による事故を防ぐために掘る深さと同じくらいの長さを、横も削り取っていかなければならない作業はまったく売上にならずの大先行投資。まさに気の遠くなる過酷な採掘場です。我々は精製されたキレイな土を加工するだけの仕事。ここにくるまでのそうした大変なご苦労があることをしらない私は、これまでの自分の行動に申し訳なく思いました。あらためて一握りの土でも、ひとかけらの素焼でも大切に生かし、さらに無駄なサンプルや安易に安い製品を生み出さないことが、せめてもの陶石屋さんに対する御礼と恩返しの1つだと強く思いました(2008/6/14)
●無事に到着。皆さん陶石関係者の方達にご挨拶
●海岸沿いにあるため、目の前は東シナ海であります
●山の下に陶石脈があるそうです
●それを掘るために側面から土を落としている作業で、すでに三年近く経っているとか…
●その作業に皆さん言葉もでません
●掘られた陶石は削岩機にかけられ、選別されていきます
この天草視察研修は数回に分けてご紹介いたします