パソコンで画像整理をしていましたら、懐かしい画像が出てきましたのでご紹介いたします。２００３年の夏に手掛けた器です。有田中部小学校のPTA役員の方から頼まれたもので、それまで優勝トロフィーは一般的なものでした。そこでどうせなら有田焼で…との声から生まれたものです。実はこの生地は有田町が誇る人間国宝の井上萬二先生がご提供なされたもので、なぜか絵描きを私にと依頼を受けたのです。最初はモノがモノだけに自分の力量のなさを理由にお断りしようかと迷っていましたが、これこそ後世に残る仕事であると、二つ返事で引き受けてしまいました。その後、当主に懇願して許可をいただき、８月の暑い日の休日にもくもくと描きこみました。

本焼成を当時のPTA会長の梶貞窯さんにお願いして完成したのが下の画像です。これからも職人として誇りある仕事を続けて参ります。（2007/2/22）

●素焼に描きました。中央に校章が入ってます。