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青花匠日記

青花展を終えて

香蘭社東京店銀座ショールームさんにて開催された『しん窯 青花展』【6月2日(月)~8日(日)】はおかげさまで多くのお客様にお越しいただきました。

特に後半の絵付教室は今回で4期目となり、常連のお客様同士の再会で同窓会みたいに賑わってらっしゃいました。

また、三越トラベルの御一行様は最初緊張なされていましたが、時間が経つ毎にコツをつかみ、集中しながらも楽しく絵筆が走りだしていたようです。

そんな中、3月にロマンシング佐賀でご縁をいただいた世界的イラストレーターの小林智美先生が、これまた有名なイラストレーターの槻城ゆう子先生を誘って参加くださいました。おかげで最終日に大きな華をそえていただき、一緒に参加なされたお客様もラッキーであったと驚かれていたようです。

あらためてご参加くださいました皆様に心より感謝申し上げます。今しばらく焼き上がりを楽しみにお待ちください。(2014/6/12)

小林智美先生(右側)と槻城ゆう子先生と一緒に写真を撮らせていただけるなんて夢のようです!

武者人形

今年で35回目となる春の陶器市もおかげ様で多くのお客様にお越しいただいてます。

今回の目玉である異人さんによるオーケスラシリーズも好評で、次への展開が楽しみでもあります。

もう一つ会場の中央で光輝いているのが武者人形です。

有田焼武者人形は、しん窯匠集団の総意で制作しました。原型は佐賀県窯業大学校の川久保正行先生作で、デザインと下絵付けの加飾は下絵伝統工芸士の橋口博之。上絵付けは上絵伝統工芸士の角 康則が担当しました。

有田の白磁を活かし日本の伝統文様をアレンジしました。その美しさと節句人形にふさわしい凛とした表情と姿勢を感じ取っていただければ幸いです(2014/4/30)

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三越作陶展の御礼

今年で12回目となる三越作陶展もおかげ様で無事に終わる事ができました。

これも毎回支えていただくお客様と、温かく見守ってくれる社長夫妻にスタッフ皆さんのおかげです。

現在、多くのお客様より宿題をいただいたものを一つ一つ形にしている最中です。その中から新作が生まれることもございます。

今後も感謝の気持ちを大切にしながら、日々精進いたします。

また会期中の16日(日)は六本木ヒルズで開催された「ロマンシング佐賀」のイベントにも参加させていただきました。

その時間帯に三越へお越しになられたお客様が多数いらっしゃったとのことで、折角お越しになられたのに会えなくてすみませんでした。この場をかりてお詫び申し上げます。

ロマンシング佐賀では有田で大皿をコラボをさせていただいた世界的なイラストレーターである小林智美先生スクウェア・エニックスの皆様と再会出来て、楽しい一夜を過ごすことが出来ました。

作陶展とロマンシング佐賀にていただいた多くのご縁を今後も大事にさせていただきます(2014/3/31)

●作陶展の様子

●お客様よりいただいた素敵なお花

小林智美先生とコラボした大皿。こちらは絵付けの状態。

●本焼成後の完成品

オートクチュールの表札

日々に青花の器をご愛用いただいているお客様より、表札のご注文をいただきました。

表札はいわば一生ものですから、私共も慎重になります。お客様の想いを出来る限り形にしなければならないからです。

玄関で訪問客をお迎えするようなイメージとの声に応え、異人さんのお父さんとお母さんが自宅に帰って来た子供を迎える様子を描きました。子供の隣には愛犬も喜んでいます。

奥様のご希望で日本を象徴する桜の花も添えました。

なんせ一発勝負ですから窯上がりするまで、ドキドキ状態です。

おかげ様で無事に焼き上がり、しん窯スタッフ一同ホッとしました。

西様、後世に残る素晴らしい仕事をいただきまして、本当にありがとうございました。(2014/2/22)

2014年今年もよろしくお願いします

明けましておめでとうございます。

皆様、年末年始はどのようにお過ごしになられたでしょうか。私はホームから帰ってきた父と一緒に過すことが出来ました。少しは親孝行が出来たかと思います。

さて新年早々、取材やイベントに作陶展と続きます。時代の流れを意識しながらも、モノ作りは妥協せず可能な限り極めていかねばと力が入りますし、お客様やお取引先のご支援のもと、後世に残るうつわを一つでも多く残せたらと願います。

また、今年の秋は伝統工芸士の全国大会が初めて佐賀県で開催されます。私達もお役に立てるよう努力いたします。2016年の有田焼創業400周年に向けて大きなイベントになるでしょう。

皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

(2014/1/4)

●E・I様、写真ありがとうございました。

2013年今年もありがとうございました

今年も残りわずかとなりました。

思えば1月からインフルエンザにかかり、公私ともに大変な迷惑をかけたスタートでした。

私の中で良いこと、そうでないこといろいろとありましたが、記憶に残るベスト1に上げるとすれば「スヌーピー×日本の匠展」に参画させていただいことでしょうか。

60年以上にわたり世界中の人々に愛され続けているスヌーピーと日本各地の伝統的工芸作家の皆さんとのコラボ企画は、今年の4月に銀座松屋さんをスタートして現在、名古屋松坂屋[2013/12/14(土)~2014/1/19(日)]で開催されています。

この企画は仕掛け人の日本人アーティスト大谷芳照さんからお声がなければ実現していません。そして佐賀県窯業技術センターさんの協力なしでは形に出来ませんでした。

後半は小さいサイズのスヌーピーも生まれて、親子のスヌーピーが会場を和ましているようです。

おかげで社是である「後世に残るものづくり」を形にした今年の顔となりました。

来年は東京ドームで開催される、テーブルウェア・フェスティバル2014[2/2(日)~10(月)]から新しい青花ならびに青花匠を提案をいたします。

2/7(金)~9(日)の期間中は私も会場に張り付いていますので、どうぞお友達をお誘い合わせの上、遊びに来ていただければ幸いです。

今年も弊窯をご支援くださいまして本当にありがとうございました。皆様、よいお年をお迎えください。(2013/12/29)

●弊窯展示場の様子。社長夫人による設えです。

ホルン アンサンブルコンサート

秋のミニ市恒例のコンサートが工房内にて開催されました。

これまで何度も自ら演奏ならびにプロデュースしていただいた、九響の山田眞氏の指導のもと、今回は九州大学生のフィルハーモニーによる、ホルンアンサンブルコンサートでした。

若さ溢れる清々しい音色に、聴く人皆が癒されたことでしょう。私達も仕事の疲れを解してもらい、元気づけられました。

演奏者それぞれの役割は私達の仕事とまったく同じで、チームワークから生まれるメロディや形であることを教えられました。

山田様、九大の皆さん、本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。(2013/11/3)

風鎮の依頼

伊豆大島では台風26号の接近に伴い、多数の死者や行方不明者を出すほどの大きな被害をもたらしており、一日も早い復興を願うばかりです。

さて、お客様より青花の風鎮を作って欲しいとの依頼をいただきました。

ロクロで小さい形を作り、約4ミリの紐通しの穴を直線に開ける作業は大変そうでした。

問題は本焼成で、穴の部分に約1ミリのセラミック棒をさして、棚板と棚板の隙間にハシゴをかけるみたいにして焼きました。

おかげで一個の不良も出すこと無く、美しく可愛らしく仕上がりました。

写真は大変喜んでいただいたお客様より送られてきた写真です。

小さくて少々荒い画像ですが、なかなかイイ感じですね。あらためてありがとうございました!

(2013/10/21)

窯業大学生のインターンシップ

帝京大学生・有田工業高校・そして今回は有田窯業大学生が企業研修に見えてます。

8月の猛暑と変わって9月に入り随分涼しくなりましたが、それでも工房内は蒸し暑さが続いています。

二人共慣れない仕事に緊張したり戸惑われたりされたかと思いますが、一生懸命学び働いていただきました。

おかげで私達も助けてもらって本当に感謝しています。

雇用も儘ならない現状の中で、若い人達の声や発想を少しでも形にしていくことが私達の恩返しでもあります。(2013/9/6)

●絵付工程の一つで「なかだち紙(型紙)」。和紙に木炭墨で逆に描かれた文様を素生地に軽く押し当てて絵を写す作業です。

●細工場工程の圧力鋳込み。慣れない中、丁寧に作業してくれました。

●窯上げも体験していただきました。まだ80℃ぐらいある器を取り上げている様子です。

夏のインターンシップ

夏の恒例であるインターンシップを今年も体験していただきました。

一人は弊窯スタッフの息子さんで、もう一人は福岡の小石原焼窯元のご子息でした。二人共モノ作りが大好きみたいで、40度近くまで暑くなる工房の中でも一生懸命働き学ばれていました。

この経験は将来社会に出た時に、何らかの形で必ず役に立つ貴重な体験となることでしょう。

その熱心な働きぶりに職人さん達から「どうしたらあんな素晴らしい息子になるんやろうか?」と感心していたようです。

二人共暑い中、本当にご苦労様でした。

そしてありがとうございました!

(2013/8/26)

●細工場での仕事。手鋳込みにて製造された生地の仕上げを体験。

●これはドレッシング。まず丁寧にそして早く。

●圧力鋳込みも体験

●こちらは本焼成時に器の下に敷く「ハマ」。上の器が歪まないように縁の下の力持ちで大事な役割を担っています。

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 しん窯青花 当主 梶原茂弘


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