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青花匠日記

海揚がりの肥前陶磁

10月1日(金)に『海揚がりの肥前陶磁~海に残された有田焼~展』を有田歴史民俗資料館へ見学に行かせていただきました。

丁度、オープニングセレモニーが開かれていて、14代今泉今右衛門先生らがテープカットをなされていました。

2016年に有田焼は創業400年を迎えます。創業以来、長崎・出島からオランダ連合東インド会社や中国船などを経由しての海外貿易が盛んになり、後に国内市場向けへの生産に方向転換。伊万里の港などから全国の消費地へ船で大量に器が運ばれました。

しかしながら陶磁器を積んだ船が、不幸にも航海の途中で遭難や沈没などに遭い、海に沈んだことも多々あることを知りました。そして、それら海に沈んだヤキモノが日本全国の港で、引き揚げられたり、浜に打ち上げられたりしたものが多く展示してありました。

ヤキモノは割れることはあっても腐ることはございません。ですからたとえ海の中でも、ほぼ当時のままの姿で残ることが可能です。

展示内容の一つに軍艦から発見された陶磁器がありました。それは坂本龍馬の「いろは丸」や榎本武揚の「海陽丸」からの出土品です。

肥前陶磁(有田焼)は江戸時代に船を利用して北海道から鹿児島まで、いかに多く運ばれていたことを学びました。(2010/10/5)

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