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青花匠日記
ECOへの取り組み
近年、世界レベルで地球環境に対する重要性が高まっていますが、弊窯でも小さな取り組みがなされています。
やきものを作る一つの工程に細工場がありますが、生地作りの中で美しいラインや軽量化を生み出すために、必ず削り粉が発生します。その場所も手ロクロや機械ロクロ、ローラーマシンなどの各工程で生まれ、さらにホコリや鉄粉等、やきものにとって好ましくない不純物が混入する確率が高いのです。
これらは一般的に陶土屋さんに回収していただくのですが、これを何かに活かせないなものかと、当主自ら発案。結局、器を焼くときに高台の下に敷く「ハマ」に変身。おかげで同じ素材の土のハマで焼くわけですから、歩留まり率も向上し、製品の品質が格段に上がりました。最初は成形の違う工程の土そのものの成分が異なるため、悪戦苦闘の様子でしたが、そこは理論的に粘り強く取り組み、克服されたのです。
これで一切れの土も無駄にせずにすみました。さらに焼成後のハマも検討中です。当主自ら率先して、現場経営に取り組む姿勢が、私達スタッフにとって何よりも大きく、活気に満ち溢れているのです。(2008/11/8)